マダム・ジジからの手紙
フランス・ロワール地方の古城に暮らす伯爵夫人、マダム・ジジからプティ・セナクルへ届いたメッセージをご紹介しています。
夏。新しいイメージ
“Quand les choses deviennent evidentes pour l’artiste, alors, le
public les recoit comme dvidences qui ont un sens et qui enracine
l’engagement de l’artiste pour le future.”
Valerie H
『芸術家にとって事実が明白になるとき、
一般大衆はそれらの事柄の起こった意味を明解に受け入れる。
そして、それら事実は、
芸術家の将来を確かなものとして定着させる。』
夏の暑さがやってきた今、メアリー・カサットが暮らし、活動をしていた館”Bachivillers”における私の創作活動はペースダウンしています。
春の間、絵を描いていたとき、私は時間や自然と競争しているような気になりました。
なぜならオワーズ川の谷にドライブに出掛けるたびに、ある花はしおれ、そして新しい花が咲いているのを目にしたからです。
緑の色も日々変わるため、自然からプレッシャーをかけられながら、同時に自然によって絵を描くための新しいイメージが湧き上がってきました。
Bachivillersでの個展は10月の第1、第2週末に開催することになりました。
8月にはバスク地方BASSE NAVARREで行われる音楽現代芸術フェスティバルにおいて、サン=ジャン=ド=リュズのBrigitte Ducoussu-Mao館長が主催するNivelleギャラリーにいくつかの絵画を出展します。
これらの場所と時間の詳細については来月またお知らせします。
gigi
マダム・ジジ プロフィール
狩猟で有名な、ロワール地方、ソーミュールにほど近い「レ・ゾーベール」の森を所有する貴族、ド・ジュヌブライ伯爵夫人として消えつつある18世紀貴族の暮らしを今に残す生活を続けると同時に、アーティスト名、ハーパーでプロの画家としての制作も続けている。アメリカ、ヨーロッパ各地から個展を開催する傍ら、「SUNDAY」等のアートブックを出版。1990年、アメリカン・アカデミー・オブ・ローマ招聘アーティスト。
また、アメリカ独立戦争に関わった家族の末裔が中心になる活動「DAR」やロワール地方で毎夏開催されるイベント、オペラ・ボウジェ、等、音楽家や芸術家のパトロナージュを募る各種団体でメセナ活動を行っている。
『マダム・ジジに教わる〜フレンチ・マナーなおもてなし』
「Bon Chic vol.2 (別冊PLUS 1 LIVING・主婦の友社) 2010年3月」
『フランス的美生活』
「グレース(世界文化社)2007年10月号」
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