マダム・ジジからの手紙
フランス・ロワール地方の古城に暮らす伯爵夫人、マダム・ジジからプティ・セナクルへ届いたメッセージをご紹介しています。
今回は、わたしの絵画に対するマリー・エヴ・ガルデールの批評をご紹介します。
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わたしは20年前、初めてジャンヌにローマで遭いました。彼女は、アカデミー・アメリカンの住居に滞在するアーティストでした。わたしたちは、それ以来、深い絆で結ばれている友人です。ジャンヌ・ハーパーの世界は、色とフォームのなかで釣り合いのとれるミステリアスな解読記号です。その視点は、彼女の魔法の直感と合いからみ、作品は特別で、それを実際に解読できる観客を招き入れることを喚起させています。 彼女の絵には、繊細な形、ミステリアスな意図、むしろ神話的といってもよい意図が含まれています。題材はサインと同じです。それらの絵画はプログラムを構築していません。イメージの伝達は具象的で、深く、装飾的です。 ジャンヌ・ハーパーは印象的な、彼女自身のテクニックを見出しています。そのスタイルは、マルセル・プルーストで、ミステリアスの凝縮です。 ジャンヌ・ハーパーの研究は、香水のような言葉で、色彩は理想です。その芸術は印象派音楽のクロード・ドビッシーにも似ていて、ジョリス・カール・ホイスマンのロマンチズム、ポール・バレリーの詩にも似ている。「my verses have the sense that one fives them 」 彼女の仕事は雰囲気だけの問題ではなく、パワフルで、驚く程強い印象である。ドアを開け、細い路地を抜け、本当の世界に近づくように・・
Gianne Harper "CHUTE"
gigi
マダム・ジジ プロフィール
狩猟で有名な、ロワール地方、ソーミュールにほど近い「レ・ゾーベール」の森を所有する貴族、ド・ジュヌブライ伯爵夫人として消えつつある18世紀貴族の暮らしを今に残す生活を続けると同時に、アーティスト名、ハーパーでプロの画家としての制作も続けている。アメリカ、ヨーロッパ各地から個展を開催する傍ら、「SUNDAY」等のアートブックを出版。1990年、アメリカン・アカデミー・オブ・ローマ招聘アーティスト。
また、アメリカ独立戦争に関わった家族の末裔が中心になる活動「DAR」やロワール地方で毎夏開催されるイベント、オペラ・ボウジェ、等、音楽家や芸術家のパトロナージュを募る各種団体でメセナ活動を行っている。
『マダム・ジジに教わる〜フレンチ・マナーなおもてなし』
「Bon Chic vol.2 (別冊PLUS 1 LIVING・主婦の友社) 2010年3月」
『フランス的美生活』
「グレース(世界文化社)2007年10月号」
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