最近、カルフォルニアの砂漠地域へ旅行した際、私の作品について重要な発見をしました。

この4年間、パリのボザール(Beaux Arts)卒の先生 - クリストフ・ガントー氏の綿密で確かな指導の基、スタジオの中で絵を描いてきました。私たちのグループは静物画のみを描いており、私はこれにより、70年代にカルフォルニア大学アーバイン校で勉強してきたアバンギャルド ミニマニズムでは得られない技法などを学んできました。

実際、静物画は祖父の時代からあるような伝統的な画法です。その昔、絵画を学ぶものは誰でも動く対象を描く前に、まず形だけではなく対象そのものにどのように迫り、描くかを徹底的に理解する必要があったのです。

私は風景を描く画家ですが、今回発見したことは、私は静物画のスケールで屋外の対象を描いていることです。つまり、私は近距離の範囲で物を見て、対象に近づいて描いているということです。私が屋外で描いた油絵のキャンバスには、空や遠近法を用いた距離感はめったにありません。

砂漠で「距離感」のある風景を描いていたとき、このようなタイプの絵画はどこにでもあるから退屈なのだということに私はようやく気がつきました。実際、「距離感」のある風景を描く画家のほとんどが19世紀の様式から抜け出していません。

今重要なことは、静物画のスケールで迫ることと屋外で描く風景画を現代的にどのように関連付けていくかを見いだすことだと思います。

'Superstar' Rosess 92 x 73cm / Gianne　Harper

 

gigi