家具と装飾美術の歴史を学び、仕事に生かす女性たち
プティ・セナクルの柱ともいうべき講座、「総合コース」。(2014年度よりアンティーク鑑定基礎コース)
アンティーク家具修復国家資格(Higher National Diploma)を持つ、蜷川浩史さんをメイン講師に、アンティークを総合的に学ぶことができる、この「総合コース」では、 単に様式を追うだけでなく、その時代背景とともに学ぶことで、様式の変遷を深く理解することを目指しています。
ところで、家具と装飾美術の歴史を学ぶことは、具体的にどのようにみなさんのお仕事の現場で役立てられているのでしょうか・・・?
今回は、そのヒントを探るべく、個性豊かなフィールドで活躍する方々にお話しを伺ってみました。
「サザビーズやプティ・セナクルで学んだことを糧に、展覧会場という『舞台』を生かした、迫力ある装飾美術展をプロデュースしていきたいとおもっています。」
津屋式子さん(読売新聞東京本社 文化事業部勤務)
大学卒業後、読売新聞東京本社に入社し、美術や音楽に関する文化事業を手がけていた津屋式子さんが、会社の派遣留学制度を用いて1年間の休職し、専門分野をより深く学ぶ為に英国留学に踏み切ったのは、2009年のことでした・・・ 続きを読む
「様式とは、単にデザインを語っているのではなく、背景には時代の機運や当時の人々の考え方が流れています。」
太田はるのさん(カレ・ブラン代表、ストアデザイン、スペースデザイン、ショーウィンドーデザイン、VMD、商品企画等)
両親揃ってアーティスト、という芸術一家に育ち、学生時代からフランスのモダンデザインが大好きだったという太田はるのさん。彼女は多摩美術大学を卒業後、GKインダストリアルデザイン社に入社し、順風万帆な生活を送っていたものの、4年半ほど経ったとき渡仏することを決めたのだそうです・・・続きを読む