• 旅カルチャーコース〜過去に実施された旅

    旅して学ぶ貴族の暮らし 2018年

    ヌーヴェル・アキテーヌ
    サロンの華と謳われたエレオノール・ダキテーヌのサロン文化に触れる旅

    2018/8/15 - 8/22 6泊8日

    ヌーヴェル・アキテーヌ サロンの華と謳われたエレオノール・ダキテーヌのサロン文化に触れる旅

    プレ・クラス:全3回
    主催:プティ・セナクル
    写真は参考イメージです。

    2018年のプティ・セナクルの旅は、太平洋にほぼ近いボルドーから東一帯に広がるヌーヴェル・アキテーヌ地方を予定しています。エレオノール・ダキテーヌは、十字軍とともに、コンスタンチノープルまで2度も遠征した経験をもつ女傑で、フランスと英国の王2人をその美貌で誘惑し、次々に王にしたスーパーウーマンでした。ジェントルマンの誕生は、腕の立つ騎士たちが、仕えている王の奥方に秘めた愛情をしたためた「宮廷愛」がもとになったものだといいます。
    エレオノール・ダキテーヌのサロンでは、教養あふれた吟遊詩人のジェントルマンたちが音楽をバックに詩を朗読したり、美味しい食事とワインで彩られる宴が日常的に繰り広げられたそうです。エレオノール・ダキテーヌになったつもりで、文化と教養にあふれた旅にご一緒しませんか?

    プティ・セナクル代表 石澤季里

    旅の見所

    旅の見所1

    ジスカール・デスタン大統領の義妹さんで長年文化省に務めたスーパーウーマン、イザベル・デュ・サリアンが理事長を務める夏の音楽祭「フェスティヴァル・ドゥ・ラ・ヴェゼール」。今回、36回目になるこの音楽祭を、美しい庭が自慢のシャトー・サリアンで楽しみます。演奏は、フランス国立高等音楽院(CNSMDP)卒、フランス人ベートーベン弾きとして定評があるピアニスト、フランソワ・フレデリック・ギー。ピアノソナタ全32曲演奏、ピアノ協奏曲全曲、チェロとピアノのための作品全集やベートーベンのピアノ協奏曲全5曲でCDを出す鬼才です。ベートーベン、ドビッシー、ブラームスの名曲を堪能しましょう。

    | フランソワ・フレデリック・ギー |
    パリ管、ロンドン・フィル、フィルハーモニア管、バンベルク響、日本フィル等と共演。また、シャトレ座、シャンゼリゼ劇場、ウィグモア・ホール、クイーン・エリザベス・ホール、ケネディ・センターを始め、世界各地でリサイタルを行っている。2003年1月のベルリン公演では、「驚くべき豊かな表現力とテクニック」と評価された。CDは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタOp.109とOp.106(メリディアン)があり、「これ以上のハンマークラヴィーア(Op.106)のディスクを見つけるのは難しいだろう」と評された。また、フランスの若い作曲家エリック・タンギーによるピアノ作品のCD(ハルモニア・ムンディ)をリリース。最近はプロコフィエフのソナタ第6番と第8番をリリースし、CD誌等で高く評価されている。最近は現代音楽にも力を入れて、若い作曲家の作品をリリースしている。

    旅の見所2

    フランスの歴史的記念物で、500年間、同じ家族によって所有されているエイリニャック城で開催される「白い夜のピクニック」を楽しみます。ドレスコードは「白」。夜遅くまで明るいフランスの夏を堪能しましょう。

    旅の見所3

    かつて、石工によって形成されていた秘密結社フリーメンソン。英国、デンマークを中心に世界に広がる知的集団フリーメンソンの村、マルテルは、17世紀の石造りの建物が美しい村です。ゲランの香水瓶を製造する工場長夫人の経営するシャンブルドート「ル・ディヴィニー」は、チャーミングなインテリアが魅力。マルテルの豪奢な邸宅を改造した人気のシャンブルドートで、アンティークを素敵に生活に取り入れる術を学びましょう。その他のホテルも、シャトーを改造したものだったりと、こだわりのある宿泊所ばかりを選びました。

    旅の見所4

    フランスの世界遺産・モンサンミッシェルに次ぐ、修道院「ロカマドゥール」は、サンジャンコンポステラの巡礼の道にあります。断崖絶壁にそびえ立つその姿は、迫力に満ち溢れ神々しい限り。そんなロカマドゥールや原始時代の人間の文化度の高さを今に感じさせるラスコーの洞窟、また「フランスの美しい村」に指定された場所など、フランスの歴史を堪能させるバラエティーに富んだ旅程です。

    旅の見所5

    ヌーヴェル・アキテーヌはトリュフとフォアグラの名産地。また、ボルドーやカオールなど、フランスの名だたるワインのメッカです。ミシュランの星付きレストラン、街場のカジュアルなビストロまで、現地の友人たちおすすめの名店でお食事します。また、ボルドー、カオールではワインカーブを訪れてワインのテイスティングを楽しみます。

     

    旅を楽しむためのプレ・クラス

    Preparatoire classe〜プレ・クラス

    #1
    文化遺産の郷 ヌーヴェル・アキテーヌ その生活文化と食の魅力〜フランス土産でたのしむおつまみ料理とともに

    講師:上野万梨子

    歴史的街区保存事業がフランスで最初に適用された中世都市サルラを中心に、奇跡の美しい村々が点在するヌーヴェル・アキテーヌ地域圏。料理研究家、上野万梨子さんが雑誌の取材で出会った、映画『大統領の料理人』のモデル、ダニエル・デルプーさんから学んだ暮らしのレシピを中心に、アキテーヌの魅力と家庭料理についてのお話をうかがいます。また、お話の最後には、フランス土産で簡単に作れるおつまみ料理をワインとともに召し上がっていただきます。【定員:12名】
    食材協力:美味しい通販サイト ダイニングプラス

    種別

    旅カルチャー

     
    講座名 文化遺産の郷 ヌーヴェル・アキテーヌ その生活文化と食の魅力〜フランス土産でたのしむおつまみ料理とともに
    講師 上野万梨子
    日時 6/2/2018(土) 16時半〜18時半
    会場 経堂教室教室アクセス
    受講料 7,000円(ワイン、おつまみ付き)

    上野万梨子(うえの まりこ)

    東京生まれ。パリに料理留学の後、1977年、東京・玉川田園調布にてフランス料理教室開講。1991年より自宅をパリに移す。'92年現プティ・セナクル代表石澤季里と出会い、クラッシー(光文社)での連載を皮切りに、シュプール(集英社)、フラウ(講談社)などで、パリ、そしてフランス地方の食文化を紹介する数々の長期連載に共に取り組む。また日仏を行き来する経験をもとに、両国の食文化の架け橋となるイベントの企画編集などにも関わる。「WA-fumi a la rencontre des saveurs du Japon 」
    上野万梨子
    Preparatoire classe〜プレ・クラス

    #2
    中世末、華麗なるブルゴーニュ宮廷宴席とパリ最上層市民の食生活

    講師:大原千晴

    13世紀、文化文明の最先端だったエレオノール・ダキテーヌのサロンでは、当時のパリとは比べ物にならないくらい豪華なご馳走とワインが並んでいたそうです。その後、貴重なスパイスを山ほど使い、色鮮やかなるお料理を生み出したルネサンス時代のフランスの宮廷と上流階級の食卓で、なぜ、そのような料理が大切だったのか、当時王様や貴族は、宴席に何を求めていたのか、スパイスに大金を注ぎ込んだのはなぜか?という謎を紐解きます。また、ボルドーというワイン史で重要な地域の歴史的な成り立ちから現代までの推移についてもお話する予定です。

    種別

    旅カルチャー

     
    講座名 中世末、華麗なるブルゴーニュ宮廷宴席とパリ最上層市民の食生活
    講師 大原千晴
    日時 7/1/2018(日) 11時〜13時
    会場 経堂教室教室アクセス
    受講料 6,000円(ワイン付き)

    大原千晴(おおはら ちはる)

    「英国骨董おおはら」店主。骨董銀器専門家。食文化ヒストリアン。早稲田大学法学部卒業。料理研究家の母・大原照子氏がイギリスに転居したのを機会に、日本と英国を行き来する生活が始まる。その過程で骨董銀器の魅力に開眼し、1991年「英国骨董おおはら」開業。著書に「食卓のアンティークシルバー」(文化出版局)、「アンティークシルバー物語」(主婦の友社)、「名画の食卓を読み解く」(大修館書店)。http://www.ohara999.com/
    大原千晴
    Preparatoire classe〜プレ・クラス

    #3
    訪れてみたいフランスの美しい庭

    講師:石澤季里

    夏休みにフランス旅行を企画している方向けの講座です。 庭や花を愛したフランスの著名人の逸話とともに、訪れてみたいフランスの美しい庭をご案内します。

    種別

    旅カルチャー

     
    講座名 訪れてみたいフランスの美しい庭
    講師 石澤季里
    日時 7/28/2018(土) 16時半〜18時半
    会場 経堂教室教室アクセス
    受講料 5,000円(お茶、お菓子付き)

    石澤季里(いしざわ きり)

    プティ・セナクル代表、ジャーナリスト 5年にわたるフランス生活でフレンチ・アンティークについて学び帰国。2000年からプティ・セナクル(旧アンティーク・エデュケーション)を開校。アンティークの鑑定および作られた時代背景を学び、優れた工芸品に触れる喜びと日常に取り入れる楽しさ、また、貴族やアッパークラスの生活を通してヨーロッパの生きた歴史文化に触れる場を提供している。著書に「パリ&パリから行くアンティーク・マーケット散歩」(CCCメディアハウス)ほか。
    大原千晴

    マダム・ジジからの手紙 モード・フリゾンのお城 石澤季里ブログバナー

    アルビオンアート
    lecoledesartistes
    これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝
    2012年6月8日発売
    「これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝」(メディアパル) 監修:プティ・セナクル/蜷川浩史・石澤季里・大原千晴・木本玲子・中島正晴、文:植田裕子/石澤季里