• 旅カルチャーコース〜過去に実施された旅

    2014年「狩猟から文化サロンまで、憧れの貴族の社交界」

    旅カルチャーコースは、旅して学ぶ講座です。
    2014/11/3〜11/10

    狩猟から文化サロンまで、憧れの貴族の社交界 6泊8日

    プレ・クラス:計5回
    主催:プティ・セナクル
    写真は参考イメージです。

    ロワール地方のシャンシュヴリエ城の森で、イタリア貴族の奥方、モード・フリゾン・ド・マルコさんの案内のもと、 一般人には見学不可能な鹿狩りの様子をウォッチングします。 プロトコールに則った開会式と閉会式。ホルンの音を聞き分けて、獲物を追って走る犬と馬上の騎士による狩りの風景は、 まさに中世から脈々と続く、伝統的で神聖な貴族のお愉しみです。その醍醐味を皆さんにお裾分けしたいと思っています。

    また、印象派の画家に愛されたパリ郊外の村に暮らす、ナポレオンの遠縁にあたるマダム・プッサンの豪奢なご自宅で19世紀の文化サロン仕込みのおもてなし術を伝授していただきます。

    この度、縁あってパートナーシップを結ぶことになったフランス文化省国家家具部門のアトリエ訪問、 また、老舗アンティークディーラーが組織する「ル・カレ・リヴゴーシュ」のアンティーク・ショップ巡り、そして、オペラ・ガルニエ座でのオペラ鑑賞まで。 フランス貴族たちが時を忘れ、どんな社交や趣味に身を委ねたのか? 贅沢で非日常な1週間を皆さんとともに満喫したいと思います。

    プティ・セナクル代表 石澤季里

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    参考 2014年1月、シャトー・シャンシュヴリエの城主が所有する森でのシャサクールの様子。

    旅の日程

    1日目 11/3(月)
    0:30 羽田空港発(11/2の夜中)AF293でパリへ。 5:30 パリ、シャルル・ド・ゴール空港着。空港でプティ・セナクルの名前の入ったプレートを持ったタクシーの運転手が御出迎えします。タクシーで、今、パリで最もホットなスポットと話題のオーベルカンフ界隈の「ホテル・ファブリック」へ。昨年秋にオープンしたばかりのデザインホテルです。レセプションで石澤季里が御待ちします。 午前中 各自部屋でくつろぐも良し、外出するも良し。前日から部屋を押さえてありますので、前日に早乗りしていただいても結構です。(その場合、空港からホテルまでの送迎は旅費に含まれておりません)  「絵筆を持つ伯爵夫人」、マダム・ジジとランチの後、14時 からサンジェルマン・デプレへ。かつての貴族のサロンの中心地には、老舗アンティーク・ショップ100軒が店を連ねる「ル・カレ・リヴ・ゴーシュ」があります。シャンデリア、額縁、バルボティン陶器、シルバー、アール・デコの家具、等、プティ・セナクルとパートナーシップを結ぶショップオーナーの解説を受けながら、アンティークの逸品で目を肥やしましょう。もちろん、特別価格で購入も可能です。
    [ パリ、「ホテル・ファブリック」泊 ]
    パリ
    ●憧れのマダム・ジジとランチ ●「ル・カレ・リヴ・ゴーシュ」の各店で老舗の名にふさわしいアンティークの逸品を ●まるでパリに暮らしている気分。石澤季里のアパルトマンでリラックスした時間を楽しんで
    2日目 11/4(火)
    9時 ホテル出発。サン・ラザール駅から鉄道で30分。ヴェルサイユとサンジェルマン・アン・レーの間に位置するセーヌ河川丘陵地帯、ルーヴシエンヌに到着します。小川が流れる風光明媚な村は、ピサロ、シスレー他、印象派の画家の題材にもされています。この町で暮らすマダム・ベアトリス・プッサンは、画家ニコラ・プーサンの末裔で、ナポレオン1世の遠縁にあたります。19世紀の上流階級のサロン「トゥ・パリ」に現代感覚をアレンジしたおもてなしのHOW TOを教わります。彼女がランチを用意してくれている間に、村の散策に出かけましょう。 夕刻 パリに戻りフリー。19:30 シャガールの天井画が美しい、パリ、オペラ・ガルニエ座で現代バレー 『レイン』を観劇します。スティーヴ・リッチのリズミカルな音楽と装飾美術館で展覧会も開催中の奇才のデザイナー、ドリス・ヴァン・ノッテンの衣装も御楽しみください。オペラ座内の新レストランで晩餐を楽しみます。    
    [ パリ、「ホテル・ファブリック」泊 ]
    ルーヴシエンヌ
    ●アルフレッド・シスレー「ルーヴシエンヌの風景」 ●マダム・ベアトリス・プッサン流のエレガントなおもてなしとは? ●おしゃれをしてパリ・オペラ座へ
    3日目 11/5(水)
    9時 ホテルを出発。フランス人でも脚を踏み入れることができない、フランス文部省管轄下国家家具部門「モビリエ・ナショナル」のアトリエを訪問します。ここでは、17世紀のヴェルサイユ宮殿や大統領官邸エリゼ宮で用いられていた王立家具やシャンデリア、タペストリーなどのインテリアの装飾品、約8万点を保管し、美術館や大統領の要望によって常時、修復が行われています。10年以上の修業を終えた人間国宝(メートル)たちが、この日、修復しているのは、ルイ14世のお抱え指物師ブールの家具、ナポレオンが腰掛けた椅子、それともアール・デコの巨匠、ルールマンの事務机でしょうか?最高峰の国家家具とダヴィンチの絵画よりも高価だったタペストリーの逸品を心ゆくまで堪能しましょう。 夕刻 フリー。 20時 ホテルのレセプションで待ち合わせ、料理自慢のお勧めワインバーに出かけます。       
    [ パリ、「ホテル・ファブリック」泊 ]
    パリ オペラ座
    ●「モビリエ・ナショナル」 ●アトリエには目もくらむような国宝級家具・インテリア装飾品が・・・
     
    4日目 11/6(木)
    午前 太陽王、ルイ14世をも嫉妬させた財務大臣フーケのヴォー・ル・ヴィコント城を訪れます。広大な敷地を利用したルノートルのフランス庭園、贅の限りを尽くした調度品に囲まれた豪華絢爛な城を訪れた後、城の一部を貸し切りランチを楽しみます。お菓子の著書も出版している城主の奥方マダム・ド・ヴォグエの提案するスイーツも愉しみです。 ランチ後 専用バスでエナメル・タイルの名産地として知られるブリエールの村のエナメルとモザイク博物館へ。 宿泊 同じ村の「ドメンヌ・ド・ラ・ロッシェ」です。エナメル職人の腕前が十二分に披露されているマノワールです。    
    [ ブリエール、「ドメーヌ・デ・ロッシュ」泊 ]
    サンジェルマン・デ・プレ
    ●最高の芸術家達が完成させた「ヴォー・ル・ヴィコント城」 ●造園家ル・ノートルは、のちにヴェルサイユ宮殿の庭園も手掛ける ●貴重な美術品・装飾品に満たされた17世紀バロック様式の城
    5日目 11/7(金)
    9時半 出発。陶器の村、ジアンまで1時間半の旅。博物館を見学し、ミュージアムショップで買い物を楽しみます。工場だけの御手頃価格の商品もあります。サンセールワインの里へと向かいます。  一つ星レストラン「ラ・トゥール」のランチを楽しみワインカーブを訪問します。 その後 ロワールの狩猟の館、モード・マルコ・フリゾンさんの待つ「ドメンヌ・レ・ゾート・ベル」へ向かいます。モードさんは、80年代に一世を風靡した高級シューズブランド「モード・フリゾン」のデザイナーで、旦那さまはナポリ貴族でした。アール・デコスタイルの内装がスタイリッシュなサロンで、ウェルカム・シャンパンを頂いた後、館の目の前に広がる2ヘクタールの湖で釣れた川カマスに舌鼓を打ちましょう。    
    [ LA BREILLE LES PINS、「ドメンヌ・レ・ゾート・ベル」泊 ]
    ロワール
    ●美しい湖をのぞむシャトー「ドメンヌ・レ・ゾート・ベル」 ●マダム・ジジの親友で、暖かい人柄が魅力のモードさん
    6日目 11/8(土)
    朝食後 今回の旅のメイン・イベント「シャサクール」に同行します。代々続く、貴族しか入会が許されない会員制狩猟クラブ「ラリー」。制服に身を包んだ騎士と調教を受けた50匹の狩猟犬とともに、紅葉が美しい秋の森に分け入るのは、かつて体験したことのない高揚感が味わえます。ホルンの音が響き渡る森で開催される、プロトコールに則った開会式、閉会式は神聖な宗教儀式を思わせます。 夕刻 「ドメンヌ・レ・ゾート・ベル」に戻って、料理上手のモードさんの料理レッスンを受けた後、ディナーを楽しみます。      
    [ LA BREILLE LES PINS、「ドメンヌ・レ・ゾート・ベル」泊 ]
    ロワール
    ●中世の騎士さながらに狩猟犬を従えて森へとくりだします
    7日目 11/9(日)
    朝食後 ロワールの河合沿いの蚤の市、モンスローに。もともと城下町だったこの地には沢山のお宝が眠っています。  インテリアが素敵な「ホテル・マリン・ド・ロワール」でランチを楽しんだ後、前日、狩猟のために森を開放した城主ビザー男爵のガイドで「シャトー・シャンシュヴリエ」を訪問します。この城は、代々狩猟犬の調教にも従事しています。貴族の伝統的な社交、「狩猟」と「ラリー」の意味を城主から直に伺いましょう。  15時半ころ シャトーを出発して、パリ・シャルル・ド・ゴール空港へと向かいます。19時ころ、空港着。 22:20発 AF284(JAL便)で帰路につきます。  
    [ 機内 泊 ]
    モンスロー
    ●モンスローの蚤の市でアンティークに出合う ●ルイ13世の時代の家具で飾られたシャトー「シャトー・シャンシュヴリエ」
    8日目 11/10(月)
    翌日16:55 成田空港着。        

     

    旅を楽しむためのプレ・クラス

    Preparatoire classe〜プレ・クラス

    #1 フランス王家のアンティーク〜装飾スタイルと鑑定法

    講師:石澤季里

    太陽王、ルイ14世の時代に誕生したバロック様式からナポレオン3世様式まで。「スタイル」が誕生した時代背景と様式の早わかり法を学びます。パリの美術館やアンティーク・ショップなど、本格派フレンチ・アンティークを見て、触って、購入できるアドレスも合わせてご紹介します。

    受講対象  
    講座名 「フランス王家のアンティーク〜装飾スタイルと鑑定法」
    講師 石澤季里
    日時 9/10(水) 19時〜21時
    会場 経堂教室 教室アクセス
    受講料 5,800円
    (お茶、お菓子付き)

    石澤季里(いしざわ きり)

    5年に渡るパリ暮らしの間、フレンチ・アンティークの専門学校に通い帰国。2000年1月より、アンティークからフランス文化まで多岐にわたる講座を開催するカルチャー・サロン「プティ・セナクル」を主宰している。著書に「パリ 魅惑のアンティーク」(阪急コミュニケーションズ)他。https://www.antiqueeducation.com/
    石澤季里
    Preparatoire classe〜プレ・クラス

    #2 チーズで彩る、おもてなしのテーブル

    講師:多賀谷洋子

    フランス人の食卓には欠かせないチーズ。チーズシュバリエを習得した講師から、チーズの基礎知識とチーズを用いた気取らないおもてなし方法を学びます。揃えておけば株が上がる、アンティークのチーズ用のカトラリーなども合わせて紹介していただきます。

    受講対象  
    講座名 「チーズで彩る、おもてなしのテーブル」
    講師 多賀谷洋子
    日時 9/18(木) 19時〜21時
    会場 経堂教室 教室アクセス
    受講料 8,000円
    (試食用チーズ、シャンパン、ワイン、おみやげ付き)

    多賀谷洋子(たがや ようこ)

    カラーからチーズシュバリエまで、様々な資格を習得した後、テーブル・デコレーター、フード・コーディネーターとしてイベント、雑誌媒体等で活躍中。国内外での経験と知識に裏打ちされた独自のセンスにファンが多い。著書に「美しくなるチーズレシピ」(誠文堂新光社)。 http://paristyle.jp/
     
    Preparatoire classe〜プレ・クラス

    #3 サンセールとロワール地方のワインの魅力

    講師:内池直人

    カルチャースクール、ソムリエ養成学校で評判の内池先生による楽しいワイン講座。ミネラル分が多く、日本人好みのサンセール地方のワインと案外知られていないロワール地方のお勧めワインについて。“知っていて損はない”。リーズナブルで美味しいワインの銘柄を、土壌の個性と飲み方とともにご紹介します。

    受講対象  
    講座名 「サンセールとロワール地方のワインの魅力」
    講師 内池直人
    日時 10/7(火) 19時〜21時
    会場 経堂教室 教室アクセス
    受講料 7,000円
    (試飲用ワイン、スナック付き)

    内池直人(うちいけ なおと)

    ブルゴーニュ委員会公認ブルゴーニュワイン・インストラクター、日本ソムリエ協会認定シニア・ワインアドバイザー、SOPEXA認定フランスワイン・コンセイエとして、国際ワインコンクールで審査員を務めている。家業を継ぐため修業後フランスにワイン留学。その後、 ファイン・ワイン&ワイングッズの専門店『プティット・メゾン』を経営オープン。極上のテロワールが育んだワインの普及に務めている。 http://www.cyber-wineshop.com/
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    Preparatoire classe〜プレ・クラス

    #4 狩猟から文化サロンまで〜憧れの貴族の社交場

    講師:大原千晴

    絵画や版画のなかに登場する、馬上の騎士が狩猟犬を伴い鹿やきつねを追うシーンは、歴史のなかだけの話ではないのです。また、知識と美貌を手中に収めた貴族の奥方たちの『サロン』は、今なおヨーロッパに存在し続けているのです。私たちを虜にする貴族の社交界を食文化ヒストリアンの大原先生が紐解きます。会場は、パリを代表する高級ホテル『ホテル・クリヨン』の総料理長を経て、パリ9区に店を構えるドミニク・ブシェさん新店舗。旬のジビエ料理をご堪能ください。

    受講対象  
    講座名 「狩猟から文化サロンまで〜憧れの貴族の社交場」
    講師 大原千晴
    日時 10/18(土) 11時〜14時
    会場 レストラン ドミニク・ブシェ トーキョー
    東京都中央区銀座5-9-15銀座清月堂ビルB1F/B2F
    http://www.dominique-bouchet.com/tokyo/
    受講料 16,000円
    (フルコースランチ付き)

    大原千晴(おおはら ちはる)

    「英国骨董おおはら」店主。骨董銀器専門家。食文化ヒストリアン。早稲田大学法学部卒業。料理研究家の母・大原照子氏がイギリスに転居したのを機会に、日本と英国を行き来する生活が始まる。その過程で骨董銀器の魅力に開眼し、1991年「英国骨董おおはら」開業。著書に「食卓のアンティークシルバー」(文化出版局)、「アンティークシルバー物語」(主婦の友社)、「名画の食卓を読み解く」(大修館書店)。http://www.ohara999.com/
    大原千晴
    Preparatoire classe〜プレ・クラス

    #5 遣って楽しい19世紀のフランス陶器

    講師:河合恵美

    日本人にも良く知られているジアンに代表されるフランス陶器。そんな陶器がひとつあるとだけで、食卓がお洒落なフレンチ・スタイルに早変わりするから不思議です。蚤の市などでも買い易い19世紀の窯元の個性、また、鑑定法を刻印とモチーフの違いと共に紹介します。

    受講対象  
    講座名 「遣って楽しい19世紀のフランス陶器」
    講師 河合恵美
    日時 10/26(日) 13時半〜15時半
    会場 経堂教室 教室アクセス
    受講料 5,800円
    (お茶、お菓子付き)

    河合恵美(かわい えみ)

    上智大学文学部フランス文学科卒業。美術館、文化会館勤務を経て、オークションハウスのマスターコースを修了、フランス国立骨董組合認定免状取得。20年に渡るフランス滞在より帰国後は、アンティークショップCocoRococoを運営、またカルチャースクール、アンスティチュ・フランセ東京等でのアンティーク鑑定講座の講師を務める。西洋アンティーク鑑定検定試験協会代表理事。http://antique-cocorococo.com/ http://antique-kentei.or.jp/
    マダム・ジジからの手紙 モード・フリゾンのお城 石澤季里ブログバナー

    アルビオンアート
    lecoledesartistes
    これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝
    2012年6月8日発売
    「これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝」(メディアパル) 監修:プティ・セナクル/蜷川浩史・石澤季里・大原千晴・木本玲子・中島正晴、文:植田裕子/石澤季里