• プティ・セナクルと学び

    古き良き時代のアートを今に

    人々に慈しまれながら時代を経てきたもののもつ力強さ、美しさ。手作りだけの持つ風合い。そんな魅力溢れるアンティークのその真贋や歴史を学び、日本の生活に取り入れて楽しむのが目的です。回を重ねて集うことで、異国の人々とも同じ目線で語り合える教養や人間的魅力が身につき、同じ価値観をもつ視野の広い仲間が誕生していく。 それが「プティ・セナクル」の願いです。

    セナクルはギリシア語に由来する、現代でいうところのサークルの意。「プティ・セナクル」とは、19世紀初頭にヴィクトル・ユゴー、シャルル・ノディエ等、ロマン主義の文豪、芸術家が集った秘密結社です。

     

    アンティーク鑑定コース

    一流品と偽物。
    長く遣える上質な品、使い捨ての安物...。
    「物」が溢れる時代だからこそ、「物」の価値と適正価格を正しく理解する鑑定眼を養いたいものです。

    現代市場に存在する美術品やラグジュアリーグッズは、すべてアンティークを模倣することから生み出されたものだといっても過言ではありません。アンティークが生まれた時代背景とその芸術様式を識り、さらには鑑定できるようになることは、言うなれば「100年後にアンティークに成りうる逸品」を見定めるスキルを養うことに等しいのです。講師は、西洋アンティーク協会理事長、大原千晴氏、アンティーク家具修復英国国家資格を修得した蜷川浩史氏、他、現地のアートスクールで学んだ経験豊富な講師が教鞭を執ります。

     

    アンティーク鑑定基礎コース

    西洋アンティークを理解するうえで必要な、装飾美術の様式、変遷を理解し、それらが芸術品としての価値を備えもつかを鑑定する基礎知識を養います。 アンティークが誕生した歴史的背景を学ぶことで、西洋では常識ともいえる文学、音楽、芸術、ファッション、他、一般教養が身に付きます。

    また、アンティーク鑑定基礎コースの講座を、しかるべき回数受講した方は西洋アンティーク鑑定検定試験の西洋装飾美術工芸史の試験が免除になります。(*)協会の制度変更にともない、受講回数の規定が変わりました。くわしくは協会にお問い合わせください。
    (*)2015.09.12更新

    フランスロワール貴族の城
    西洋アンティーク鑑定検定試験

    「西洋アンティーク鑑定検定試験」とは、 2014年末に第1回実施された検定試験で、西洋美術史、装飾美術史、アンティーク市場の動向 、アンティーク用語(英語また はフランス語)に関する正しい知識を得たうえで、アンティークの世界を楽しむための検定です。


     

    アンティーク鑑定中級コース

    アンティーク鑑定基礎コースの修了後、各専門分野に進みます。
    そこで使われている素材や技法を深く理解し、展覧会やトレンドなど、世の中の動向を踏まえたうえで、市場価格を正しく査定できるようになるスキルを身につけることを目指します。

    • ジュエリー
    • テーブルアート
    • インテリア
    • 旅カルチャーコース 「アンティーク鑑定 マエストロ育成」コース

     

    海外研修プログラム「マエストロコース」

    アンティーク鑑定中級コース修了、もしくはそれと同等の知識をもつと認められた方向けのアドヴァンスコースです。

    フランス文部省管轄下国家家具部門で国宝級家具とタペストリーの修復に携わり、アンティークの製作過程についての深い知識を得ることを目的とします。現地では、アパルトマンホテルに滞在しながら、授業のない週末にはパリで観ておくべき美術館やアトリエを訪問。また、パートナーシップを結んでいるサンジェルマン・デプレの「ル・カ レ・リヴ・ゴーシュ」協会のアンティークディーラーたちとの交流を計ります。ロワール地方への小旅行などを含んだ、フランスのアンティークを暮らすように体験する1週間の研修プログラムです。

    <箱物家具職人>または、<椅子張り職人>を選択。各コース定員3名。

    • フランスの歴史を飾るモビリエ・ナショナルの装飾品に触れながら、アンティークの様式の変遷を学ぶ。
    • 7万点のフランスの国家の宝が貯蔵されている倉庫を訪れ、アンティークの銘品たる所以を徹底研究。
    • 素材(木材、ブロンズ、テキスタイル)、技法、等の基礎知識を学ぶ。
    • 家具の黄金時代、ルイ15世(ロココ)時代の事務机の修復のA〜Zを識る。
    • 家具・タペストリーの修復に必要な道具の遣い方を学ぶ。
    • マエストロ(匠)のもとで、「額装パネル」または「テキスタイル画」の作品を仕上げる。

     

    フランスロワール貴族の城
    Mobilier national(モビリエ・ナショナル)

    1607年、アンリ4世の時代にパリ13区に設立された国立タピスリー工房「メゾン・ゴブラン」。 ここではルーヴル、ヴェルサイユ、エリゼといった王宮や大統領官邸で用いられてきた8万点の家具(ブロンズ彫刻、照明、置時計、タピストリー、カーテン、他を含む)を管理・修復するだけでなく、 日本文化にも造詣が深かった文部大臣アンドレ・マルローの推進により、1964年よりARC(研究と創造のアトリエ)機関が設置され、新進デザイナーとの共同作業で新たな家具が作られてきました。 そのなかには、ポンピドー首相が愛して止まなかったピエール・ポーランなどがいます。また、敷地内には、ゴブラン・ボーベ・サヴォニエといった国立タペストリー職人養成所もあります。 また、ユネスコの無形文化遺産に登録されているアランソンやピュイのレースもまた、この国立家具部門の管理下にあります。

    フランスロワール貴族の城
    Le Carré Rive Gauche(ル・カレ・リヴ・ゴーシュ)

    パリ7区、オルセー美術館裏手にLe Carré Rive Gauche(ル・カレ・リヴ・ゴーシュ、通称「カレ」)と呼ばれる一角があります。その昔、王妃マルゴの庭があったこの場所には、フランス革命までは多くの貴族やその取り巻きたち、それ以後は、画家アングレや作家バルザック、また、歌手、ゲンズブルグとジェーン・バーキン 、等、文化人が好んで暮らし、同じ教養と興味をもった人だけが立ち入りを許される「サロン」文化を築きあげてきました。 次第に薄れゆく、そんなパリ左岸の豪奢で文化的な雰囲気を色濃く残す「ル・カレ・リヴ・ゴーシュ」には、現在、120余りのアンティーク・ショップとギャラリーが軒を連ね、考古学的オブジェからアフリカのお面、シャンデリアからアール・デコの家具、中国骨董、現代アートまで、ありとあらゆる芸術作品を展示販売し、パリに集まるアンティークとアートコレクターの心を捕らえ続けています。


    旅カルチャーコース

    旅は『学びのきっかけであり集大成』なのです。


    今でこそ、飛行機でひとっ飛びの外国ですが、かつての人々は大掛かりな準備をし、命がけで見聞を広げる旅に出たものです。今でも、視野を広げ自分の力量を試すのに、旅ほど効率的なものはありません。 プティ・セナクルでは、著名な講師陣によるプレクラスを”必修”とし、そこで知り合った同じ目線を持つ仲間たちとともに、事前に習得した貴重な知識を実体験する個性豊かな修学旅行を企画しています。

     

    「旅して学ぶ貴族の暮らし」

    一般人に閉ざされた貴族社会への扉。その固い扉の鍵を持つ石澤季里が、マリー・アントワネットが世に広めたことで知られるフランス流アール・ド・ヴィーヴル(芸術的な人生)を体験する旅にお連れします。マダム・ジジこと、ド・ジュヌヴライ伯爵夫人のシャトー「レ・ゾーベール」、モード・フリゾン・ド・マルコさんのシャトー「レ・ゾート・ベル」へと出かけましょう。

    マナーやプロトコルに則した貴族の年間行事に参加するチャンスを得るためには、その価値と扱い方、そしてその場に身を置くマナーを熟知することが必須です。彼らのポジティブでスケールの大きな人生観は、必ずしや参加者の今後に大きな影響を与えることとなるでしょう。

     

    フランスロワール貴族の城
    GIANNE DE GENEVRAYE (ジャンヌ・ド・ジュヌヴライ)

    狩猟で有名な、ロワール地方、ソーミュールにほど近い「レ・ゾーベール」の森を所有する貴族、ド・ジュヌヴライ伯爵夫人として消えつつある18世紀貴族の暮らしを今に残す生活を続けると同時に、アーティスト名、ハーパーでプロの画家としての制作も続けている。アメリカ、ヨーロッパ各地から個展を開催する傍ら、「SUNDAY」等のアートブックを出版。1990年、アメリカン・アカデミー・オブ・ローマ招聘アーティスト。 また、アメリカ独立戦争に関わった家族の末裔が中心になる活動「DAR」やロワール地方で毎夏開催されるイベント、オペラ・ボウジェ、等、音楽家や芸術家のパトロナージュを募る各種団体でメセナ活動を行っている。

    フランスロワール貴族の城
    Maud Frizon de Marco (モード・フリゾン・ド・マルコ)

    マダム・ジジの親友、モード・フリゾンさん。ファッション・モデルとして活躍後、靴のデザイナーに転身、数々の名作デザインを生み出し、著名人にも愛される世界的なブランドへと成長させた。夫はナポリ貴族で、イタリアの高級靴の名産地、ヴェニスでディオール、他の靴を作る工場主でもあり、自家用ヘリコプターで各地を旅し、夏はヨットクルーズ、 冬はシャモニーでスキーを楽しむ二人は、文字通り、70〜80年代のジェット・セット(自家用飛行機で旅するセレブを総称した名前)だった。現在でも、2ヘクタールの美しい湖を見渡すシャトー「レ・ゾート・ベル」で絵を描き、お客のために腕によりをかけた料理を作るモードの暮らしぶりは、デザイナーらしい美意識と遊び心にあふれている。


     

    「旅して探すアンティーク」

    個性溢れるラグジュアリーホテルに滞在し、土地の美味しいものを食べ、観光もしつつ、しかも、とっておきのアンティークを手に入れたい!そんな欲張りな皆さんのために、著書「パリ&パリから行くアンティーク・マーケット散歩」(阪急コミュニケーションズ)に掲載されている選りすぐりのアンティーク・マーケットに御連れします。普段は出会うチャンスの少ない現地のエグゼクティブとの交流や、個人では行き難いディープな見所も満載。プレ・クラスでは、アンティークの見つけ方から、そして、グルメ、デザイン、人にまつわるお話など、旅を楽しむための教養を身につけます。

     

    フランスロワール貴族の城
    パリ&パリから行く アンティーク・マーケット散歩」(FIGARO BOOKS) 阪急コミュニケーションズ 石澤季里 (著)

    パリ・クリニャンクールはもちろん、ブルゴーニュやプロヴァンスの夏の大市、ブリュッセルの蚤の市、アムステルダムのアンティーク・センター、コペンハーゲンのアンティーク・ストリート、さらに、トスカーナの小さな田舎町で開かれる大マーケットまで――素敵な出合いが待っている。 2013.06発行


    マダム・ジジからの手紙 モード・フリゾンのお城 石澤季里ブログバナー
    マリー・アントワネット物語展
    これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝
    2012年6月8日発売
    「これから愉しむアンティーク ヴィクトリア朝」(メディアパル) 監修:プティ・セナクル/蜷川浩史・石澤季里・大原千晴・木本玲子・中島正晴、文:植田裕子/石澤季里